2023.09.18 会社の取り組み社員インタビュー

社内行事:座談会企画№3「5S活動プロジェクト」

芝原工業では5S活動を推進するため、2020年から「5S活動プロジェクト」を実施しています。
その成果の1つとして、以前こちらのブログで作業台の自作についてご紹介しましたが、今回は活動の全体像をより詳しくご紹介するためにプロジェクトメンバーによる座談会を開催し、活動にかける想いを語ってもらいました。

〈5S活動とは…職場環境改善のための5つの活動〉
・整理:不要なものを処分する
・整頓:必要なものを使いやすい場所に置く
・清掃:きれいに掃除して点検を行う
・清潔:清潔な状態を維持する
・躾 :4Sを習慣づける

 

プロフィール(写真左より)

K.M(組立課 課長)
2015年キャリア入社

Y.Y(製造部 次長)
2008年入社

Y.O(溶接課フレームチーム リーダー)
2005年キャリア入社

T.A(管理部 部長)(写真掲載無)
2015年キャリア入社

 



Q1.芝原工業が5S活動に力をいれて取り組むようになったきっかけを教えてください。

T.A このプロジェクトは、2020年、現在の社長が社長に就任した際に、芝原工業が今後成長していくためにどのような教育体制や改善活動に取り組んでいくべきかを考え、5S活動が社員教育の一環として効果的であるという点に着目したことからスタートしました。5S活動については前社長の時代から取り組んではいたものの、全社員が常に意識して活動できているかというとそうではありませんでした。仕事の基本である5Sというのものを社員のみなさんに意識してもらうことで、様々な成長に繋げていってほしいという想いで継続しています。

Q2.活動を通して会社が目ざすものについて教えてください。

T.A 整理整頓や安全など活動で得られる成果はもちろんですが、社員のみなさんの改善に対する意識を高め、「自分たちの手で良い職場を作っていこうとする組織風土の醸成」が、私たちが最終的に目ざすものだと考えています。

Q3.具体的な活動内容としてはどのようなことを行っていますか?

T.A コンサルティングを行っている法人から月1回専門家派遣ということで専門家の方1名にいらしていただいて、現場を巡回後ご指摘いただいた内容を翌月の巡回までに改善するという活動を軸においています。また、それと平行して部署単位の活動として、チームリーダーを中心に改善提案を出してそれぞれ職場の改善を行っています。

Q4.これまでの5S活動の中で、印象深かった活動や成果などを教えてください。

Y.Y 私が印象深かったことは2つあります。
まず1つめがプロジェクトの立ち上げです。このプロジェクトの事務局としてのポストの打診を受けた時、私は芝原工業でこれを成功させるのは厳しいと思いました。実は過去に一度会社で外部コンサルを活用して活動に取り組んだことがあり、一時的にはうまくいったものの、その後の継続に繋がらなかった経験があったんです。5S活動が仕事として認識されていない雰囲気もある中、先陣を切っていくのは非常にハードルが高いなと率直に感じました。しかし、私自身は5S活動は仕事の一部だと思っていましたので、事務局としての仕事を引き受けることにしました。そのときのことは強く印象に残っています。
2つめは、5S活動の一環で2年前に工場床の塗装にチャレンジしたことです。会社として本格的な塗装を自分たちで行うのはそのときが初めてだったのですが、塗料の撹拌不足で床に塗った塗料が固まらず、床がべとべとになってしまいました。そのままだと仕事もできないので、ブルーシートをひいてその上で通常の業務を行い、空き時間で少しずつ塗料をはがすのに1カ月近くかかってしまい、会社に大変な迷惑をかけてしまいました。正直もうやめたいなと思う気持ちもありましたが、ただの失敗にだけはしたくありませんでしたので、その後失敗した床の塗り直しを行いました。その時の経験を活かし、今年の夏には本社工場と賛同してくれた第一工場も併せて塗り替えを行うことができました。さらに今後も同じように定期的に塗り直しを行っていくことが決まり、今後に繋げることができました。大きな失敗ではありましたが、失敗も含めて成功の過程だったと思っています。
また、私が成果として考えていることは、私の働いている本社工場で取り入れている週1回20分、みんなで5S活動を行う「5Sタイム」の定着です。最初はうまくいきませんでしたが、今はこの時間を使って清掃や整理整頓を当たり前に行うようになりました。もし3年前であれば難しかったと思いますが、それを普通にできるようになったのは大きな成果だと思います。

〈本社工場床再塗装後の写真〉

Y.O 私はチームのメンバーが積極的に5S活動に参加してくれていることに大変喜びを感じています。他の工場で勤務している人から「Y.Oさんの工場は整理が行き届いているね」とお褒めの言葉をもらえることがしばしばあり、嬉しく思っています。チームのメンバーが主体的にいろいろアイデアを出してアクションを起こしてくれたからできたことです。また、その姿勢が成長にも繋がっていると感じています。

T.A この3年の活動でY.Oさんの工場が一番変わりましたね。実はY.Oさんはプロジェクトの事務局ではないんですよ。次期メンバー候補です笑。事務局ではなく、部署のメンバーも少ない中、工夫しながら行っているというのは本当に素晴しいと思います!

Y.O メンバーの力が大きいと思います。アイデアが出すのが上手な人がいたり、それに協力して行動できる人がいたりと、全員で協力しているからこそ実現できているのだと思います。

K.M 私の組立課では、私自身が他社で働いていたときに身に着けた5Sの知識や経験があったことや、組立課は歴史が浅く、新しいことを取り入れるのに割と抵抗がなかったことから、プロジェクトが始まる以前から5S活動を行っていました。ただその時は自分が旗振り役になり、指示を出すことが多かったのですが、この3年間の活動を通じてメンバーが考え、成果を出すということが根付いてきたというように思います。今は私から指示は出さずに自分たちでアイデアを出し、それを皆で評価するということを行っており、その点について大きく変わりましたね。

T.A 私は正直3年でこれだけ変わるかなというくらい大きな変化を実感していて、スタート当初とは比べ物にならないくらい会社全体の5S活動に対する意識が高まっているのを感じます。また、お客様が工場見学に来られた際に褒めていただくということも年々増えてきているので、外部の方のお声を聞くたびにやっていてよかったなと思いますね。この3年で活動が根付いたということが一番の成果だと考えています。

Q5.今後のプロジェクトの展開や課題について教えてください。

K.M 工場の景観という点では確実に良い方向に変わっていると思うので、5S活動を仕事の中での当たり前にしていくのが今後の目標だと思っています。現在でもリーダークラスの社員にはそれが根付いてきているものの、全社員に浸透するまでには至っていませんので、これからも粘り強く取り組んでいくことで変えていきたいですね。

Y.O 私は現状に満足して歩みを止めるのではなく、もう一歩先に進んだ活動ができればよいと思っています。具体的には、職場環境をより効率的なものに整備することで、仕事の工数を減らせるようなことをしていきたいと考えています。また、効率化だけでなく安全面でもより良くなるような工夫をしていきたいです。

Y.Y 私も皆さんと同じように活動自体はだいぶ推進されてきていると思いますが、これまでの活動は「製作した」「やった」というような単発的なものが多かったので、それを自動的に生み出していけるような仕組みづくりを行っていきたいなと思っています。今でもリーダーがルールを作り、それを浸透させるなど、一部でその取り組みが徐々にはじまってはいるものの、まだ職場間で到達段階にばらつきが見られるので、ここにいるメンバーが先を走っていくことでレベルの底上げをしていきたいですね。
また、私は5S活動を行うことで繁忙期に作業効率向上などの必ず得をすることができると考えており、日頃からしっかり活動に取り組み、繁忙期を迎えたときに皆にその「得」を実感してもらい、「忙しいからこそ、この活動を継続していこう!」と考えてもらえるようにしていきたいと思っています。

T.A 皆さんのお話されていることはそれぞれ本当に重要なことで、これからぜひ実現してほしいと思います。私は活動の質を高めることで、自社の取り組みを外部に発信したときに「芝原工業の5Sってすごいよね」と一般の方や求職者など外部の方からも評価していただけるようなものにしていきたいと考えています。また社員一人ひとりが自分たちの活動に自負を持てるような企業文化を育てるのが一番重要な目標だと思っています。

Y.O これからも楽しくやりたいですね!

T.A そうですね。5S活動は楽しみながら主体的に取り組めることが大事だと思っていますので、今後も楽しいという気持ちを持ちながら活動を続けていきたいですね。

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