2025.09.08 社員インタビュー
社内行事:座談会企画№8「育休取得男性社員にインタビュー!」第1弾
近年、男性の育児休暇取得率は40%を超え、社会全体で育休を取ることが当たり前になりつつあります。それでも、いざ自分が取得する立場になると「業務に穴をあけてしまわないか」「復帰後に働きにくくならないか」と不安を感じる人も少なくないかと思います。
当社でも実際に男性社員が育休を取得し、家族との時間を大切にしながらキャリアを築いています。今回は、その中の3名にインタビューを行い、取得を決意するまでの気持ち、実際の生活、復帰後の働き方などを率直に語ってもらいました。
〈プロフィール(写真右奥より)〉
Y.I (加工仕込課)
2025年に双子の第3子・第4子で育休を取得(2カ月)
小学校1年生、5歳、そして0歳の双子の父
Y.U(溶接課)
2024年に第2子の育休を取得(3カ月)
子どもたちとの時間を大切にした3カ月間
T.M(品証課)
2025年に第1子の育休を取得(2カ月)
妻の体調を支えながら、初めての子育てに奮闘中
Q1.まずは、みなさんが育休を取ろうと思ったきっかけを教えてください。
Y.U 1人目のときは育休を取るなんて発想自体がなかったんですよ。でも同じチームの中に育休を取る人がいて、「そんな選択肢もあるんだ」って気づいて。それで2人目のときは自分も思いきって取ってみようと思いました。
T.M 僕も同じで、ちょうど社内で育休を取っている人がいると聞いて。制度があるなら妻を支えたい、そう思って相談しました。うちの部署は人数が少ないので様子見という形で最初は1カ月だけ申請したんですが、家庭の状況的に1カ月での復帰は難しいということになって、上司に相談したら「2カ月でも3カ月でも、家族の都合で決めていいよ」と言ってくれて。本当に柔軟に対応してもらえました。
Y.I 私は今回3人目と4人目の子どもになりますが、最初は育休を取る気がなかったんです。2人目のときに1〜2週間だけ休みを取ったのですが、その時の感覚で今回も長期間休職しなくてもなんとかなるかなと。でも、双子だと分かって「これは流石に取ったほうがいい」という気持ちになりました。
Q2.職場に相談したときの反応はどうでしたか?
Y.U 特に驚かれることもなく、「いいよ」と快く承諾してもらえましたね。
T.M 妻が妊娠4、5カ月のころに相談したら「やってみたらいい」って言ってもらえて。しかも延長についても快くOKをもらえました。家族を優先していいという言葉が心強かったです。
Y.I 私も双子だと分かった時点で職場のリーダーに相談したら「問題ない」とすぐ言ってくれました。最初は1カ月で戻る予定だったのですが、生まれた子どもが入院して延長することになっても、「復帰の時期が分かったら教えてくれればいいから」と言ってもらえて、安心できました。
Q3.育休中はどんな生活をしていましたか?
T.M 妻の体調が悪い時期もあって、ワンオペで育児を担う日もありました。正直大変でしたけど、その中で気づいたのは「小さな変化に気づくことの大切さ」。これは仕事の検査業務にも通じていると感じました。家事や育児をどう効率よく回すか妻と話し合いながらやったことが、仕事のマニュアル作成や検査精度の改善、現場でのコミュニケーションスキルの向上にも繋がっています。大変だったけど、とても有意義でした。
Y.U 僕はとにかく楽しかったです!毎日子どもを散歩に連れて行ったり、上の子の送迎をしたり。正直、仕事が好きだから「長い休みを楽しめるのかな」って心配もあったんですが、想像以上に楽しかった。むしろ復帰したくなくなるくらい(笑)
Y.I うちはちょっと特殊で、妻と子どもが退院・帰宅したと思ったらすぐ双子の一人が入院。上の子の学校送迎、真ん中の子の保育園、家事全般、病院、夜中の育児……もう常にバタバタでした。正直「仕事してる方が楽だな」って思うくらい。でも、なんとか回してこれたのは、育休を取れたからこそですね。
Q4.育休を通じて、自分なりに感じた意義は?
T.M 家事も育児も全般的にできるようになったことで、自分の生活の管理能力が上がりました。例えば、洗濯機を回しながら料理をして、その合間に哺乳瓶の煮沸をして……という段取りを考えるようになった。これは仕事にもそのまま生きてます。趣味のマラソンも、効率化のおかげで月250km走る時間を確保できるようになりました。育休を通してスキルアップできたと感じています。
Y.I うちは入院でバタバタでしたけど、会社から「気にせず家族を優先していい」と言ってもらえたのは大きかった。安心して家庭に集中できたのは、育休を取った意義だったと思います。
Y.U 僕としては、妻の負担が減って、心に余裕ができたのが一番大きいです。1人目のときはお互いいっぱいいっぱいで、正直子どもがかわいいと思う余裕も少なかった。でも2人目は心からかわいいと思えた。育休を取らないと、この大変さも楽しさも分からなかったと思います。
Q5.復帰後、チームや会社のサポートで助かったことは?
Y.I 復帰時期が見えなくても「延長しても大丈夫だから」と対応してくれたし、今でも保育園の送迎などで抜けなければならないときに理解してもらえて本当に助かっています。
Y.U 育休で自分が抜けている間、メンバーの負担は増えていたはずなのに、戻ってきたら普通にいつも通り接してくれて。それがとてもありがたかったですね。
T.M 僕も妻の体調の関係で今も早めに上がらせてもらっていますが、チームがそれを理解して環境を作ってくれている。本当に感謝しています。
Q6.最後に、これから働き方や育休を考える人へ伝えたいことは?
Y.U 最近は「男性の育休推進」ってよく言われますが、実際にどれくらいの期間取れるのかって会社によって違いますよね。僕は希望した期間をきちんと取らせてくれる会社ってすごく大事なことだと思います。
T.M 僕も、他社の友人に「そんなに取れるの!?」って驚かれることが多かったです。大手でも1週間だけ、なんて話も聞きますし。だから「どれくらい取れるか」って就職活動のときに注目してもいいと思います。
Y.I T.Mさんの言うように形だけ制度が整っているという会社もありますし、そもそも男性がほとんど取っていないところもまだまだ多い。でも、相談すれば親身に話を聞いてくれる、そういう雰囲気があるかどうかも大事だと思います。うちの会社はそこが良かったなと感じます。
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今回の座談会では、男性社員3名がリアルに語ってくれました。
「育休=休む」だけでなく、家庭と仕事の両立に役立つ気づきやスキルを得られたこと、そして会社やチームの支えがあってこそ成り立ったことが印象的でした。
男性が育休を取ることは、もう特別なことではありません。
社員一人ひとりが家族を大切にできる環境を整えることは、会社にとっても大きな力になるはずだと思います。